2014.09.30 close-up

Etival(エティバル) クレールフォンテーヌ工場

今回はクオバディス・ダイアリーに使われている紙のご紹介です。
1999年、クオバディスは「エグザコンタ・クレールフォンテーヌ」グループの一員となりました。
クレールフォンテーヌ社は1858年創業の大手総合紙製品メーカーです。製紙から商品化までを一貫して自社工場で管理するヨーロッパでは唯一のメーカーで、
フランスでは国民的ブランドとして長く親しまれています。
その製紙工場はフランス東部アルザス地方の小さな町、エティバルにあります。



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クレールフォンテーヌ社が生み出す紙は「ベラム紙」という紙で、そのテーマは"インクに恋する紙"。
ビロードのようななめらかな書き心地と、にじんだり裏側に透けたりしにくいことが特長で、筆記具を選ばず書く喜びが味わえる紙質です。
クオバディスのダイアリーは全てこのクレールフォンテーヌ社製のベラム紙を使用しています。

写真が紙の原料となるパルプです。このパルプを大量の水に浸します。
水に溶かした様々なパルプをブレンドし、薄く引き延ばして水分を落としていきます。長さ100mにおよぶ機械を流れていくうちに、最初は99%が水分だったものが徐々に乾いて紙になります。
ベラム紙の書きやすさの秘密は、このパルプの長繊維と短繊維の絶妙なバランスでの配合にあります。

最終的に1巻き約10トン、長さ約3万メートルのロールが出来あがります。これを用途にあわせて2つや4つにカットして、次の工程に使用します。

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工場は8時間勤務の5交代制で、24時間体制のコントロールのもと昼夜を問わず製紙機械は動き続けています。
エティバル工場では年間16万トンの紙を生産しています。
あなたが今、手にしているクオバディス・ダイアリーの紙も、ここエティバルの工場で作られています。


写真は工場のショールームに展示されている古い機械です。40ヘクタールの敷地には創業当時の面影を残す古い建物と最新設備の機械や研究施設が点在し、650人の高い専門技術を持つスタッフが働いています。


PAPETERIES DE CLAIREFONTAINE
19 rue de l'Abbaye
F - 88480 ETIVAL CLAIREFONTAINE
FRANCE

出版社 イベント担当 セシル・ヴェリエさん Quo Vadis Cover Design by JUBILEE